シマリスまろんとロボロフスキーの日常

シマリスとハムスターの飼い方、食事、懐かせ方、病気などを日々の出来事を交えてお伝えします。

シマリスの病気と症状

野生化で捕食される側のシマリスは体調が悪くても隠そうとする習性があり、いち早く異常に気付いてあげるために日々の健康チェックがとても大切です。

体の変化や行動、食欲、排泄物などをチェックして異常があればすぐに病院へ連れて行きましょう。

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病院へ連れて行くときはキャリーへ入れ、温度変化にも注意しましょう。

洗濯ネットに入れると診察がしやすいので、キャリーごと入る大きな洗濯ネットを持参すると良いでしょう。

 呼吸器の疾患

鼻炎

ウイルス、細菌などによる炎症です。

大人のリスでは歯科疾患でも鼻炎のような症状が出ることがあります。

【症状】

クシャミ、鼻水、鼻腔の異常音など。

【予防】

ショップで購入する際は健康な個体を選び、保温に注意して飼育しましょう。

肺炎

ショップからお迎えしたばかりの子リスが発症しやすい病気です。鼻炎が悪化して肺炎にまで進行することがあります。重度になると死に至ります。

【症状】

クシャミ、鼻水、鼻腔の異常音、咳、呼吸困難など。

【予防】

鼻炎と同様、飼育環境を整えましょう。

消化器疾患

下痢

細菌、原虫の感染や増殖、強いストレス、餌の変化により腸内細菌のバランス悪化などで起こります。

牛乳を与えると下痢をすることがあります。

下痢が続けば脱水症状を起こし、体力を消耗してしまいます。

早めに受診する必要があります。

【予防】

食べ慣れない餌を与えるときは少量ずつにしましょう。

巣箱の中に蓄えた腐った餌を食べることのないよう、巣箱を定期的にチェックしましょう。

消化器閉塞

異物を飲み込んだり、ストレスが原因で起こります。

シマリスが巣材を加えて運ぶ際に糸くずなどを飲み込んでしまい、それが腸に溜まると排泄されずに腸閉塞になることがあります。

【症状】

フンが繋がっている、フンが小さくなる、便秘、お腹の膨らみ、食欲不振など。

【予防】

巣材や床材は適切なものを使用しましょう。

特に棉は非常に危険です。

歯と口の疾患

不正咬合

シマリスの切歯(前歯)は生涯伸び続けます。

通常ら硬いものをかじったりする事で上下の歯が擦れ、伸び過ぎることはありません。

しかし切歯が事故などで折れたり、金網をかじって曲がったりした場合は上下の歯が擦り合わされなくなります。

上の歯は内側に丸まり、下の歯は外側に伸びていきます。

【症状】

餌を食べない、餌を食べにくそうにしている、よだれ、口周りの汚れなど。

【予防】

柔らかい餌ばかりを与えないようにしましょう。

ゲージをかじるようであればかじり木などを用意しましょう。

歯周病

細菌の感染によって炎症が起こります。

歯肉が炎症を起こす歯肉炎と、さらに深部まで炎症を起こす歯周炎があります。

歯周炎になると歯を維持することが難しくなります。

糖分の多い餌、ベタつく食べ物を与えると異物が挟まり虫歯になることがあります。

【症状】

歯のぐらつき、よだれ、口臭、出血、食欲不振など。

【予防】

ベタついたり、糖分の多い餌を控え、適切な餌を与えましょう。

 

泌尿器科の疾患

膀胱炎

大腸菌、ブドウ糖などによる細菌感染によって起こる。

メスに発症することの多い病気です。

【症状】

血尿、濁った尿、頻尿、食欲不振など。

【予防】

衛生的な飼育環境にしましょう。

尿管結石

尿中のミネラルやPHの変化により、結石が作られます。

栄養バランスの悪さ、細菌感染、飲み水の不足などを原因として発症します。

【症状】

食欲不振、尿が出ない、血尿、元気がなくなるなど。

【予防】

栄養バランスの良い餌を与え、水をよく飲んでいるか観察します。

腎不全

栄養バランスの悪さ、細菌やウイルスの感染などを原因として起こります。

【症状】

食欲不振、元気がなくなる、体重減少、血尿など。

【予防】

バランスの良い餌を与え、十分な水分が取れているか観察します。

生殖器の疾患

子宮蓄膿症

大腸菌などの細菌感染によって炎症を起こし、子宮内に膿が溜まる。

予防は出来ないので早期発見を心がけましょう。

【症状】

膣からの分泌物、痛み、元気がなくなる、食欲不振、多飲多尿など。

皮膚の疾患

皮膚炎

カビの一種である真菌、細菌が傷口から入り感染することにより脱毛します。

温度や日照時間の変化、強いストレスによるホルモンバランスの悪化、栄養不足、代謝の異常により毛の成長に影響を及ぼします。

グルーミング過剰により、同じ場所をなめ続けることで一部分だけ脱毛します。

【症状】

脱毛、皮膚の赤み、爛れなど。

【予防】

シマリスがケガをしない安全で衛生的な飼育環境を整えましょう。

ホルモンバランスを保てるよう、昼間は明るく夜は暗くなるような環境にゲージを配置しましょう。

アレルギー性皮膚炎

巣材や床材がアレルギーが引き起こすことがあります。

餌や栄養の偏りによって起こることもあります。

【症状】

皮膚の赤み(主に腹部)、かゆみ、脱毛など。

【予防】

シマリスの飼育にはなるべく天然素材の安全性が高いものを使用しましょう。

飼育環境を原因とする疾患

ストレスによる疾患

強いストレスからホルモンバランスが乱れ、さまざまな病気を発症します。

飼育環境、不適切な餌、構いすぎる、騒音、環境の変化などが原因で発症します。

 【症状】

下痢、脱毛、自咬症、食欲不振、肥満、常同行動など。

【予防】

適切な環境での飼育を心がけましょう。

自咬症

皮膚のかゆみや治療をした傷跡に違和感を持って、その部分を舐めたりかじり、尻尾を短くしてしまったり、指先を失うこともあります。

退屈で他に何もすることがないと自咬することがあります。

次第にかじることが習慣となりより悪化してしまうので、早めに受診しましょう。

【症状】

尻尾や手足を執拗にかじります。

【予防】

ケガをしない安全でストレスのない、退屈しない飼育環境を心がけましょう。

目の疾患

結膜炎

外傷、化学物質、埃などが原因で炎症を引き起こします。

【症状】

充血、分泌物など。

【予防】

細かい埃の出る床材・巣材の使用は控えましょう。

角膜炎

ケンカや尖ったもので角膜が傷つき、目を擦って悪化させることがあります。

【症状】

膿状の目ヤニ

【予防】

目を傷つけたり、ケンカをしない飼育環境にしましょう。

白内障

主に高齢のシマリスに発症しやすく、遺伝性、外傷性によって起こることもあります。

効果的な予防法はありません。

【症状】

水晶体が白く濁る、視力の低下など。

腫瘍

高齢になると発症しやすい病気の一つです。

腫瘍には悪性と良性があり、年齢、健康状態、腫瘍のある場所や状態によって治療方針が異なります。

腫瘍は身体のどこにでもできる可能性があり、効果的な予防法はありません。

【症状】

 身体にしこりができる、食欲不振、貧血など。

まとめ

不正咬合や自噛症など、げっ歯目特有の病気もありますが、人間と共通している病気が非常に多いです。

またインフルエンザなど、人との間に感染する病気も100種類ほどあると言われており、注意が必要です。

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